「坐骨神経痛になってしまって…」
お客様のお顔にはいつもの明るさはなく、眉間には自ずと皺が寄せられていました。
ベッドの上でも脚を曲げたり伸ばしたり、楽な姿勢をお探しになられています。
痛みのある側の腰の下に、畳んだ竹布のバスタオルを入れさせていただきました。
「少し楽になりました」
「お辛い時は仰ってください。バスタオルの高さや位置を調整いたしますので」
そうお伝えして施術を始めました。
触れさせていただくと痛みのためかお顔の筋肉が強ばり、硬くなっていました。お肌にもいつになくくすみが表れていました。
呼吸も浅く、つらさがこちらにも伝わってきます。
クレンジング、泡パック。何気ない会話とともに進むうちにお客様の呼吸は次第に深く、ゆったりとしたものに変わっていきました。
表情が和らぎ、眉間の皺も薄れていました。
リンパトリートメントを始めしばらくすると、
「あら、いつの間にか痛みが消えている」
お客様はそう仰って、確かめるように身じろぎなさいました。
痛みは引いておられました。
くすみも消えいつもの明るいお顔に戻られました。
ほんとうに良かった。
わたし自身長年坐骨神経痛に苦しんだ経験があるのでその辛さはよくわかるのです。
整体のカイロプラクティックなどのようなマッサージをしたわけでも、痛みに対する特別なアプローチをしたわけでもありません。
まして、坐骨神経痛が治ったとか、わたしの施術で治って行くなどというようなことが言いたいわけではありません。
今野先生から教えていただいた施術を「空っぽのわたし」の状態で、心を込めてさせていただきました。
その結果、お客様のつかえていたものが取れたのなら幸いです。楽になった、軽くなったという喜び、お客様の輝きを施術の場でわかちあえるのは何よりの感謝です。
3年前、天赦日の10/4。サロンをオープンさせていただいた感謝を改めて述べさせていただきたいと思います。
ありがとうございます💖